【お知らせ】
「はらいふは休みにしないで!」という子も多くいた中で、迷い苦しい決断でしたが、社会情勢を鑑みてフリースクールはらいふも4/13より、しばらくの間お休みさせていただくことになりました。
生徒たちとはオンラインでの交流や個別での対応を行っています。ご相談等は受け付けておりますので、いつでもご連絡ください。
ブログはもうすぐ2周年になるフリースクールの歩みをインタビューしていただいた記事です。
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こんにちはー!
たま〜に遊びにくる、はらいふのスーパーフリーボランティア(笑)
のNです◎
2人とは、ちょっと昔からの友達です。
当時れいくんは北芝で働いていて、うのちゃんは学生でした!
その時から、「自分の人生を生きる」「幸せなこども時代を」などなど、今に引き継がれるテーマでいろんな活動をしていたふたり。
時を経て、早6年?!当時思い描いてたことが形になっていることが、とっても感動的です。
そこで、はらいふを運営している、れいくん・うのちゃんに。
あらためて、はらいふってどんなところ?
1年半やってみてどうだった?などなど、ざっくばらんに聞いてみました。
まず、はらいふについておさらい・・・
はらいふは、高槻市原の豊かな自然に囲まれた民家で実施しているフリースクールで、
様々な理由で学校に行けない・行かない10代の子どもたちのための自由な遊び場です。
ほっとできる環境と多様な人との出会いから自分を見つめ直せる場として、2018年の5月にオープンしました。
どんな流れでフリースクールを始めるきっかけにつながったのでしょう?
まず最初に、高槻にあった空き家を、社会的に役立ててほしいという話があったことがきっかけです。富山県の「コミュニティハウスひとのま」をモデルに、大人も子どもも一緒に、いい意味でくちゃくちゃに人がいるような場。相手のバックグラウンドは関係なく、人とつながっていけるっていいなって思いました。とはいえ、誰がいつきてもいいよ、には限界がある事、本当に人とのつながりを求める人は来にくいというような難しさもあります。
福祉現場や教育現場の大きな仕組みが変わらないとよくならないことがあると思い、教育のイベントやツアー等をやっている時期でしたが、改めて子どもと関わる現場でアプローチしたいという気持ちになり、この物件のご縁もあって晴れてフリースクールをやることになりました。
二人は以前から、スタディツアーや生き方の探究について、企画や運営に取り組んでいました。
そこで、日本中のいろんな現場を見て、オルタナティブな教育(公立の教育機関ではない学校)の持つ価値について、知識を深めていってたんですね。
代表のれいくんは今まだ20代。落ち着きや包容力、考えの深さからして、とってもそんなふうに見えないな..^^
そんなれいくんのバックグラウンドについても、聞いてみました。
れいくん自身、どうしてこのようなテーマに関心を持つようになったのでしょう?
僕自身、高校を中退し、元気がない時がありました。そこからなんとか頑張って夜間大学に行き、大学に行きながら働く場として、北芝との出会いがありました。北芝では、自分よりも厳しい環境の中で、大変な思いをしている子たちにも出会いました。気づけば、そんな子に何か価値あることがしたいと思うようになりました。
前の仕事では、働くことに夢中になりすぎて自分自身の生活をないがしろにしてしまい、バーンアウトしてしまいました。そんな時に、ご縁でこの高槻の家の話がありました。
この場所との出会いも大事だったんだよね。これまでの活動の積み重ねのご縁がつながったなんて。
はらいふには、どんな子がきてくれているの?
10代の子が中心で、多くの子が高槻市内から通っています。発達凸凹の子も、思春期のもやもやした気持ちを抱える子も、学校の枠組みにとらわれず活動してくれています。
よく、はじめてきた人からは、「元気のない子が多いと思われがちだけど、違った」と言われます。
私も実際に通う中で、こどもたちが来たら本当ににぎやか!どこからか遊びがはじまって、何かうねりのように動く時もあれば、まったりとお茶飲んでゆっくりしてる日もあるんですね。
そんなフリースクールの一日の流れって?
朝、れいくんは高槻市内を送迎に周り、うのちゃんはボランティアの方を迎え、掃除や打ち合わせをします。
れいくんが子どもたちと帰ってくると12時のお昼ご飯に向けて調理開始。一日約15人分です!
昼間の活動は公園に行くこともあれば、最近は節分だったので豆まきもしました。
一番大事なのは子どもたちが幸せに感じられることで、なんとなく楽しい・おもしろいと思える場づくりを意識しています。子どもたちの自発的な気持ちを大事にしていて。
「あずきバーvsフランスパン」って遊びも楽しかったです。
最近は子どもたちの「やりたい事」が多くなってきたので、その希望にすっと答えられるようにボランティアの方が増えたらいいなって思います。
はらいふで私も一緒に生活していて、機械的なところが全然なくって、みんなが流れの中でゆるかやに毎日の生活を積み重ねていってるんです。
豊かな自然に囲まれた「はら」という地域。四季折々の自然も楽しめるし、遊びも豊富です〜!
はらいふのボランティアさんは地域の方が中心ですか?
地域外の人も多く来ていただいています。
ここまでくるのに1時間の方もいらっしゃいます!
教育関係者だけでなく、思いっきり遊びたい大人の人も来たり。
また、ボランティアはどっちかというと側にいてくれる人。今後は、ボランティアさんとはまた違って、「特殊技能を持つ先生リスト」も作りたいなと思います。何か作ろうとした時にDIYの先生にきてもらうとか。お菓子作りをしたいからこの人とか、そういうことができればより子どもたちにとって豊かな環境がつくれるかなと思います。
地域の方だけじゃなくてって、はらいふには遠方から足を運んでくれる人もいるんです。ここに来たら、大人も子どもも関係なく「自分のやりたい」「自分の好きなこと」ができそうな、そんな空気のある場なんですよね。
はらいふがオープンして1年半。怒涛の生活だったと思います。今後の展開や、やってみたいことって何かありますか?
今、子どもたちの定員がいっぱいなんですよね。だから、新しく参加したい子にお待ちいただいている状況です。ありがたいことでもありますが、こうした場を必要としている子どもたちがいる以上、何とかしたいなと思います。
スタッフを増やしてフォローするか、二軒目を作るか。そうやって来たくても来られない子、月謝の問題やご家庭へのサポートが必要な方・家からの距離のため来ることができない子なども含めて、もっと受け入れて行きたいなと思います。
実際に2018年6月にお子さんが生まれて、ほぼその時期と同時期にオープンできたはらいふ。
たくさんの人や贈り物、自然の資源に恵まれた環境と、二人の人徳によって集まる様々な個性を持つボランティアさんたち。
中でも欠かせない存在が、1歳半になるちまきちゃん!
みんなから「ちまたん」と相性で呼ばれてるちまきちゃん!かわいいなー!
ちまたんがいることで、子どもたちも自然とお世話をするようになったり、自分より幼い子に優しくできたり。
ちまたんも、豊かな環境でみんなに見守られながら生きていて。なんだかとっても微笑ましい。
人がつながり、みんなで子育てし、学びあい助け合いながら、そんな新しい家族のような学校のような、しごとのような。そんなカタチをみることができました。
最後に、
高槻では、まだまだフリースクールの場を求めている子どもたちがたくさんいます。もし空いてる物件や、自分もフリースクールに関わってみたいな、という方がいたら、ぜひ一緒に取り組みましょう!
と声をかけてくれるれいくん。
実際に生活をしながら子どもたちが来る場を日々運営するのは、ハードに思えますが、いつもニコニコ。楽しいことをいっぱい思いつき、子どもたち巻き込み、巻き込まれ上手なそのあり方も、れいくんのチャームポイントです。
これから、ちまたんや子どもたちはどんなふうに育っていくのかな。そんなふうに、未来のことを楽しみに思えたインタビューでした。
れいくん、うのちゃん、そしてちまたん!今日はお話してくれてありがとう!